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  • きゅうりの収穫量を左右する土づくりと水はけ対策
  • 失敗しないための場所選び・支柱の準備のコツ
  • いい苗の見分け方と植え付けのベストタイミング [/st-mybox]

きゅうりって、育ち始めると本当にどんどん実がなって、収穫がとっても楽しい野菜です。「毎日きゅうりが獲れるから追いつかない!」なんて声もよく聞きます。でも逆に、「なんかうまく育たない」「途中で枯れてしまった」という声も多いんですよね。

その差って、どこで生まれると思いますか?

実は、植える前の準備でほぼ決まってしまいます。植えてからいくら頑張っても、最初の準備が甘いとなかなか挽回できない。でも逆に、植える前にしっかり準備しておけば、あとの管理がすごく楽になって、収穫量もぐんと変わってきます。

きゅうりを初めて育てる方も、去年うまくいかなかった方も、ぜひ最後まで読んでいってください。


①「土台」を制する者がきゅうりを制する〜土づくり編〜

きゅうりの収穫量は、土づくりで7割決まります。

きゅうりはミニトマト以上に土の状態に敏感な野菜です。体の約95%が水分でできていると言われているくらい、水分をたっぷり吸い上げて実を太らせます。そのためには、根っこがしっかり張れて、水と栄養を効率よく吸える土の環境がとても重要なんです。

きゅうりの根っこの特性

きゅうりの根っこは横に広く浅く張る性質があります。だいたい地表から20〜30cmの浅い層に根が集中しています。浅い層に根が張るということは、その層の土の状態がダイレクトに影響するということ。

水はけが悪ければ根腐れを起こしやすくなりますし、土が硬くて根が広がれなければ栄養も水分も十分に吸えません。逆に、ふかふかで栄養たっぷりの土ができていれば、根がのびのびと広がって、ぐんぐん実をつけてくれます。

[st-kaiwa2 r]土づくりって、いつ頃から始めればいいですか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]植え付けの2〜3週間前には作業を終わらせておきましょう。これが大前提です。前日や当日に慌てて作業しても、土と肥料がなじんでいないので効果が半減してしまいます。[/st-kaiwa1]

具体的な土づくりの手順

① しっかり耕す(深さ30〜40cm

きゅうりは浅根性といっても、耕す深さは30〜40cmは確保してください。下の層まで耕すことで排水性が上がって、浅い層に水がたまりにくくなります。根腐れ防止にとても効果的です。

スコップで丁寧に掘り起こして、土の塊を砕き、石や草の根を取り除いておきましょう。

② 苦土石灰で酸度調整

きゅうりが好む土のpHは6.0〜7.0です。1平方メートルあたり100〜150g程度の苦土石灰をまいて、土によく混ぜ込んでおきましょう。苦土石灰は撒いてから土になじむまで時間がかかるので、植え付けの2週間以上前に済ませておくことが大事です。

③ 堆肥をたっぷり混ぜ込む

ここがポイントです。牛ふん堆肥や腐葉土を1平方メートルあたり2〜3kgほど混ぜ込みましょう。堆肥を入れることで、土がふかふかになって根が張りやすくなります。また、保水性と排水性のバランスが整うので、水やりの管理もしやすくなります。

④ 元肥は「控えめ」に

きゅうりは肥料食いの野菜と言われますが、最初から入れすぎると逆効果です。特に窒素が多すぎると、葉っぱばかり茂って実がつかない「つるぼけ」になってしまいます。元肥は緩効性の化成肥料を規定量通りに入れておけばOKです。

きゅうり特有の注意点:水はけを最優先に!

きゅうりは「水が好き」な野菜ですが、同時に「根腐れしやすい」野菜でもあります。

[st-kaiwa2 r]水が好きなのに根腐れするってどういうことですか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]「水が好き」というのは「適度な水分を好む」という意味であって、「常に水びたし」を好むわけではないんです。水はけが悪い場所にきゅうりを植えると、雨が降るたびに根元に水がたまって、根腐れが起きて株が急に元気をなくし、最悪枯れてしまいます。対策として、堆肥をしっかり入れることに加えて、畝を高めに立てる(高畝にする)のがとても効果的です。高さは10〜15cmを目安にしてみてください。[/st-kaiwa1]

[st-kaiwa2 r]最初にきゅうりを育てたときはどうでしたか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]わたしが最初にきゅうりを育てたとき、水はけの悪い粘土質の場所に植えてしまって、梅雨の時期に根腐れで全滅させてしまったことがあります…。それ以来、堆肥をしっかり入れて高畝にすることを必ず実践しています。ちょっと手間に感じるかもしれませんが、これをやるだけで本当に結果が変わります![/st-kaiwa1]

おすすめの堆肥


②「場所選び」と「支柱の準備」を植える前に完璧にする

きゅうりは「日当たり」「風通し」「上に伸びるスペース」の3つが揃った場所に植えましょう。

日当たりについて

きゅうりはとにかく日光が大好きです。1日6〜8時間以上の直射日光が当たる場所を選びましょう。

日当たりが悪いと、光合成がうまくできなくて株が弱くなります。また、湿気がこもってうどんこ病やべと病などのカビ系の病気が出やすくなります。

[st-kaiwa2 r]日当たりのチェックってどうやってすればいいですか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]晴れた日に実際に場所を観察して、何時間くらい日が当たるか確認しておくのが確実ですよ。「家の南側に植える」のが基本ですが、近くに建物や木があって影になる時間が長い場合は注意が必要です。[/st-kaiwa1]

風通しについて

きゅうりは風通しが悪いと、うどんこ病・べと病・灰色かび病などのカビ系の病気が一気に広がりやすくなります。

株間はしっかり確保しましょう。地植えの場合、株と株の間は50〜60cm以上空けることをおすすめします。「もったいないから詰めて植えよう」という気持ちはよくわかるんですが、詰めて植えると葉っぱが重なって蒸れてしまい、かえって収穫量が落ちてしまいます。

連作障害にも気をつけて!

きゅうりはウリ科の野菜です。スイカ、メロン、カボチャ、ゴーヤも同じ仲間です。きゅうりの連作障害は特に出やすく、つる割れ病などの土壌病害が増えてしまいます。同じ場所には3〜4年はきゅうりを含むウリ科を植えないようにローテーションしましょう。

支柱の準備が「植える前」に必要な理由

これ、意外と後回しにされがちなんですが、支柱やネットの準備は植え付け前に完了させておくのが絶対おすすめです。

理由は2つあります。

理由① 植え付け直後から支柱が必要になるから

きゅうりは成長がとても速い野菜です。植え付けてからあっという間につるが伸び始めます。「そろそろ支柱が必要かな」と思ったときには、すでにつるが地面を這い回っていた…なんてことも。

理由② 後から支柱を立てると根を傷める可能性があるから

植え付け後に支柱を地面に刺すと、すでに張り始めた根っこを傷つけてしまうことがあります。根を傷めると株が一時的に弱ったり、そこから病気が入ったりするリスクがあります。

[st-kaiwa2 r]支柱はどんな長さのものを選べばいいですか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]きゅうりの支柱は180〜210cmのものを使いましょう。条件がよければ2メートルを超えて伸びることもあります。一番おすすめなのはきゅうりネットを使う方法です。支柱を数本立てて、その間にネットを張るだけで、つるが自然に絡みついてくれます。支柱はぐらつかないように30〜40cm深めに差し込んでおくことも忘れずに。[/st-kaiwa1]

[st-kaiwa2 r]支柱の準備を後回しにして失敗したことはありますか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]ありますよ(笑)。「もう少し伸びてからでいいか」って後回しにしていたら、きゅうりのつるが地面を這い回って、実が土についてしまって腐らせてしまったことがありました。それ以来、植える前日には必ず支柱とネットを完成させておくことにしています![/st-kaiwa1]


③「苗選び」と「植え付けタイミング」で失敗の9割は防げる

きゅうりは「苗の質」と「植え付け時期」を間違えなければ、初心者でも十分育てられます。

きゅうりの苗の選び方

〇 こんな苗を選ぼう!

  • 茎が太くてしっかりしている → 太い茎は丈夫な証拠。細くてひょろっとした苗より圧倒的に育てやすい
  • 葉の色が濃い緑色をしている → 黄緑色や薄い緑の苗は栄養不足か日照不足の可能性あり
  • 節間(葉と葉の間)が短い → しっかり日に当たって育った健康な苗のサイン
  • 双葉がしっかり残っている → 双葉は苗の栄養状態を示すバロメーター。しおれたり黄色くなっているものは避けよう
  • 根っこがしっかりしている → ポットの底から根が少しはみ出しているくらいが根張りのいいサイン

✕ こんな苗は避けよう!

  • 葉っぱに斑点や変色がある(病気のサイン)
  • 茎がひょろひょろと徒長している(日照不足で育った苗)
  • 葉の裏にアブラムシやハダニがいる
  • ポットの土がカラカラに乾いている

[st-kaiwa2 r]接ぎ木苗ってよく聞きますが、普通の苗と何が違うんですか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]接ぎ木苗とは、病気や連作障害に強い別の植物(台木)にきゅうりの苗を接いで作った苗のことです。値段は普通の苗より少し高め(だいたい2〜3倍くらい)ですが、それだけの価値があります!
メリットは3つ:①連作障害に強い②病気に強い③収穫量が多い。初めてきゅうりを育てる方や「去年うまくいかなかった」という方には強くおすすめします![/st-kaiwa1]

植え付けのタイミング

きゅうりはとにかく寒さに弱い野菜です。目安は、最低気温が安定して13〜15℃以上になってから。

関東周辺では、だいたい5月上旬〜中旬が植え付けの適期です。ゴールデンウィーク明けを目安にするとちょうどいいことが多いです。

[st-kaiwa2 r]ゴールデンウィーク中に植えてもいいですか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]ゴールデンウィーク中はまだ朝晩の冷え込みが残る年もあります。天気予報を確認して、植え付け後1週間の最低気温をチェックするようにしましょう。また、第一弾を5月上旬に植えたら、1ヶ月後の6月上旬に第二弾を植える「2段階植え付け」をすると、長く収穫を楽しむことができますよ![/st-kaiwa1]

植え付けの際の5つのポイント

[st-step step_no="1"] 植える前にポットごと水に浸ける

植え付けの30分〜1時間前に、ポットごと水に浸けて根っこにしっかり水を含ませておきましょう。活着(根付き)がよくなります。 [/st-step]

[st-step step_no="2"] 植え穴に水をたっぷり入れてから苗を置く

植え穴を掘ったら、先に水をたっぷり入れて、水が引いてから苗を置きましょう。根っこの周りにしっかり水分が行き渡ります。 [/st-step]

[st-step step_no="3"] 植え付けは浅めに

きゅうりはトマトと違って、深植えはNGです。接ぎ木苗の場合、接ぎ木部分が土に埋まってしまうと台木の効果が薄れてしまいます。ポットの土の表面と畑の土の表面がほぼ同じ高さになるように植えましょう。 [/st-step]

[st-step step_no="4"] 植え付け後は仮支柱を立てる

植え付け直後はまだ株が不安定なので、細めの仮支柱を1本立てて苗を軽く固定しておきましょう。風で苗が揺れて根っこが傷むのを防ぐことができます。 [/st-step]

[st-step step_no="5"] 植え付け後は直射日光を避ける

植え付けた当日〜数日は、寒冷紗(かんれいしゃ)や不織布をかけておくと、急激な乾燥や温度変化から守ることができます。根付いてきたら外してあげればOKです。 [/st-step]

[st-kaiwa2 r]苗は安いものでも大丈夫ですか?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1]ついつい「お得だから」って安い苗を選びたくなりますよね(笑)。わたしも昔はそうでした。でも接ぎ木苗に変えてから本当に育てやすくなって、「最初からこれにしておけばよかった!」って思いましたよ。苗代をケチって失敗するより、少し奮発していい苗を買う方が絶対にコスパがいいです。今年こそきゅうりをたくさん収穫したいという方は、ぜひ接ぎ木苗を試してみてください![/st-kaiwa1]


まとめ

今日は「きゅうりを植える前にこれするだけで収穫量が全然違う!」というテーマで3つのポイントをお話しました。おさらいしましょう!

[st-step step_no="1"] 土づくりを手を抜かない

植え付けの2〜3週間前に、深く耕して水はけをよくして、堆肥をしっかり混ぜ込む。高畝にすることで根腐れを防ぐ。 [/st-step]

[st-step step_no="2"] 日当たり・風通し・連作・支柱の準備を植える前に完璧にする

日当たりのいい場所を選んで、株間を50〜60cm以上確保。支柱とネットは植える前日までに設置完了させておく。 [/st-step]

[st-step step_no="3"] いい苗を正しいタイミングで植える

茎が太くてしっかりした苗、できれば接ぎ木苗を選んで、最低気温が13〜15℃を下回らなくなってから植える。 [/st-step]

この3つさえ押さえておけば、今年の夏はきゅうりが食べきれないくらい獲れるかもしれませんよ!「きゅうりが追いつかない!」なんて嬉しい悲鳴を上げてみてください(笑)。


おすすめのきゅうり苗・ネット



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