[st-mybox title="この記事でわかること" fontawesome="fa-check-circle" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 株を疲れさせない一番果(最初の実)の早採り
- 風通しと収穫量を上げる整枝・三本仕立て
- 秋まで採り続ける追肥のスタートとタイミング
- 栄養が足りているか分かる花のめしべのサイン
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家庭菜園でナスを育てていて、「やっと小さな実がついた!」とうれしくなる時期がありますよね。でも、ここで何もせずにそのまま放っておくと、実はとてももったいないことになるんです。
ナスは正しいお世話をしてあげると、夏から秋までずっと長く、たくさん収穫できる野菜です。逆に、最初の実がついたタイミングでのお世話を間違えると、株が早く疲れてしまって、収穫がだんだん減っていってしまいます。
今日は、ナスに最初の実がついたら必ずやってほしい3つの作業を、家庭菜園が初めての方にもわかるように、ひとつずつ丁寧にお話ししていきます。
[st-kaiwa2 r]最初の実がついたら、何をすればいいんですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]やることは3つです。「①一番果を小さいうちに早採りする」「②整枝して三本仕立てにする」「③追肥をスタートする」。どれもナスを長く元気に育てるための、とても大事な作業ですよ。[/st-kaiwa1]
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
ポイント① 最初の実は小さいうちに早めに収穫する

まず1つ目は、最初の実(一番果)は小さいうちに早めに収穫することです。
初めての方は本当にびっくりされるのですが、せっかくついた最初の実、できれば大きく育てて食べたいですよね。でも、ナスの場合は逆。最初の実は、大きくする前に、まだ小さいうちに収穫してしまうのが正解なんです。
理由はナスの株の「体力」にあります。最初の実がつくころのナスは、まだ植えたばかりで根もしっかり張っておらず、株全体も小さい、いわば「子どもの株」です。その状態で最初の実を大きく育てようとすると、株は栄養やエネルギーをぜんぶその実に集中させてしまうのです。
すると、本来なら根を伸ばしたり、枝や葉を増やしたり、株自身を大きく育てることに使うはずだったエネルギーが足りなくなります。結果として株の成長が止まり、その後の実つきが悪くなってしまう。これを「成り疲れ(なりづかれ)」と言います。

だから、最初の実はあえて小さいうちに収穫して、株に「今は実を育てなくていいよ、まずは自分の体を大きくしていいよ」と教えてあげます。そうすると株はぐんぐん育って、あとからたくさんの実をつけてくれます。
収穫の目安は長さ7〜10cmくらい。ふつうに食べるナスよりひとまわり小さいくらいで、「えっ、まだこんなに小さいのに?」と思うくらいで思い切ってハサミでチョキンと収穫してください。
[st-kaiwa2 r]小さいまま採ったナスは、食べられるんですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]もちろんです。小さくても立派なナスですから、お味噌汁の具にしたり、漬物にしたり、しっかり美味しくいただけますよ。捨てる必要はまったくありません。[/st-kaiwa1]
できれば2番目・3番目の実も、最初のうちは少し早めに採ってあげると株がさらにしっかり育ちます。葉も茂って勢いが出てきたなと感じたら、そこからは普通の大きさまで育てて収穫してOKです。
[st-mybox title="ポイント①まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 最初の実(一番果)は小さいうちに早採り
- 目安は長さ7〜10cm・思い切ってチョキン
- 株の体力を「実」ではなく「体づくり」に使わせる
- 2〜3番果も早めに・勢いが出たら普通サイズでOK
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ポイント② 枝を整理する整枝・三本仕立てにする

2つ目は枝を整理する「整枝(せいし)」、いわゆる三本仕立てです。難しそうに聞こえますが、コツさえわかればとても簡単なので安心してください。
ナスを放っておくと、いろんなところからどんどん枝(わき芽)が出てきます。これを全部伸ばすと枝が多くなりすぎて、株の中がジャングルのようにぐちゃぐちゃに。風通しが悪くなって病気や害虫が出やすくなり、栄養も分散して実つきが悪くなるのです。
そこで伸ばす枝をしぼって栄養を集中させます。ナスでいちばん基本でおすすめなのが、3本の枝を伸ばして育てる「三本仕立て」です。
やり方はこうです。まず最初の花「一番花(いちばんか)」を見つけます。ナスはこの一番花が咲くあたりで枝が二股に分かれていることが多く、そのすぐ下から勢いの良いわき芽が出ています。

真ん中の太い枝「主枝(しゅし)」を1本、一番花のすぐ下から出ている元気なわき芽を2本、合わせて3本を伸ばす枝として残します。そしてそれより下から出ているわき芽は、すべて取り除きます。手で根元からポキッと折るだけで簡単に取れますよ。
[st-kaiwa2 r]わき芽取りって、一回やれば終わりですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]いいえ、収穫が終わるまでずっと続ける作業です。気づいたときに、下のほうから出てくる新しいわき芽はこまめに取ってあげてください。晴れた日の午前中にやると傷口が早く乾いて、病気も入りにくくなりますよ。[/st-kaiwa1]
枝を3本に伸ばすと株が大きくなって倒れやすくなります。支柱を立てて、枝をひもで軽く結んで支えてあげましょう。きつく結びすぎず、8の字を描くようにふんわり結ぶのがコツです。
三本仕立ての誘引にあると便利なクリップ・支柱ひも
枝を支柱に結ぶとき、誘引クリップやひもがあると作業がぐっとラクになります。8の字結びが苦手な方でも、はさむだけで茎をやさしく固定できます。
[st-mybox title="ポイント②まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 一番花のすぐ下のわき芽2本+主枝1本=三本仕立て
- 一番花より下のわき芽は全部取る(手でポキッと)
- わき芽取りは収穫終わりまで続ける・晴れた日の午前に
- 支柱を立てて8の字でふんわり誘引
[/st-mybox]
ポイント③ 肥料を追加する追肥をスタートする

3つ目は肥料を追加する「追肥(ついひ)」のスタートです。ナスは野菜の中でもとくに肥料をたくさん必要とする「肥料食い」。最初の実がついたタイミングは、まさに「そろそろ追肥を始めてね」というサインなんです。
ナスはこれから次々と花を咲かせて実をつけていきます。植えるときに入れた元肥(もとごえ)だけでは長い収穫期間ずっとはもちません。途中で栄養がなくなって株が疲れてしまうので、定期的に肥料を足してあげることが大切です。
追肥のペースは2〜3週間に1回が目安。化成肥料を使う場合は、株元から少し離れた、ちょうど葉が広がっている先のあたりにパラパラとまき、軽く土と混ぜて土寄せをしてあげると効果的です。
追肥に使いやすい野菜用の肥料
ナスは収穫期間が長いので、ばらまくだけで効く野菜用の肥料があると追肥がラクになります。効果がゆっくり続くタイプなら、与えすぎの心配も少なくて安心です。

ここで、初心者の方にぜひ覚えておいてほしい便利な「ナスからのサイン」をお伝えします。ナスの花の真ん中には、めしべという棒のような部分があります。このめしべが、まわりのおしべより長く突き出ていれば、株は元気で栄養が足りている証拠です。これを「長花柱花(ちょうかちゅうか)」と言います。
逆に、めしべがおしべより短くて引っ込んで見えるときは要注意。これは「短花柱花(たんかちゅうか)」といって、肥料か水が足りていないサインです。花の真ん中を見れば、栄養が足りているかひと目でわかります。めしべが短くなってきたら、追肥と水やりを見直してあげてください。
[st-kaiwa2 r]水やりも、肥料と同じくらい大事なんですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]とても大事です。ナスは「水の実」と書くという話があるくらい水が大好き。水が足りないと短花柱花になったり、実が固くなったり、つやのない「ボケナス」になることも。暑い季節は土が乾かないようにたっぷり水をあげてくださいね。[/st-kaiwa1]
[st-mybox title="ポイント③まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- ナスは肥料食い・最初の実は追肥スタートの合図
- 追肥は2〜3週間に1回・株元から少し離してまく
- 花のめしべが長い=元気/短い=肥料・水不足のサイン
- 水も大好き・乾かさないようにたっぷりと
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まとめ

それでは今日のおさらいです。ナスに最初の実がついたら、必ずやってほしい3つの作業はこちらでした。
[st-step step_no="1"]一番果を小さいうちに早採り[/st-step] 最初の実は7〜10cmで収穫。株の体力を「実」ではなく「自分の体づくり」に使わせてあげる。
[st-step step_no="2"]整枝・三本仕立て[/st-step] 一番花の下のわき芽を取り、主枝+わき芽2本の3本に栄養を集中。支柱でふんわり支える。
[st-step step_no="3"]追肥をスタート[/st-step] 2〜3週間に1回のペースで肥料を足す。花のめしべの長さで株の元気をチェックする。
この3つをやってあげるだけで、あなたのナスは夏から秋まで、本当に長くたくさんの実をつけてくれます。最初の実がついたこの時期のひと手間が、これからの収穫を大きく左右します。ぜひ今日のうちにチェックしてみてくださいね。
わき芽取り・整枝に便利な剪定ばさみ
わき芽が大きくなって手で取れないときや、清潔に切りたいときは、よく切れる剪定ばさみが一本あると安心です。切り口がきれいだと病気も入りにくくなります。
[st-mybox title="今回の作業に使うもの" fontawesome="fa-shopping-cart" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"] 記事の中でご紹介した資材です。お手元にないものがあれば、こちらから確認できます。 [/st-mybox]
