[st-mybox title="この記事でわかること" fontawesome="fa-check-circle" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- サツマイモの芋が太らない「つるぼけ」の正体(チッソ過多)
- 余計な根に栄養を取られないつる返し
- チッソを控えてカリを意識する肥料の見直し
- 芋を太らせるスイッチを入れる乾燥気味の水やり
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サツマイモを育てていると、葉も茎もモッサモサに茂って「今年は大豊作だぞ!」とワクワクするのに、秋に掘ってみたら鉛筆みたいに細い芋ばっかり……という経験はありませんか。
これが、サツマイモ作りで一番「あるある」な失敗、「つるぼけ」です。葉や茎ばかりが育って、肝心の芋が太らない状態のこと。でも安心してください。つるぼけは原因さえわかれば、ちゃんと防げます。
[st-kaiwa2 r]葉っぱはあんなに元気だったのに、なんで芋が太らないんですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]原因さえわかれば大丈夫です。今日は芋をぐっと太らせる「①つる返し」「②肥料の見直し」「③水やりを控える」の3つの作業を、ひとつずつ解説します。[/st-kaiwa1]
つるぼけの正体と、本当の原因

結論からお伝えします。つるぼけの一番の原因は「チッソ(窒素)のあげすぎ」です。
肥料の三大要素「チッソ・リン酸・カリ」のうち、チッソは「葉肥(はごえ)」とも呼ばれ、葉や茎をぐんぐん育てる働きがあります。つまりチッソが多すぎると、サツマイモは地上の葉と茎ばかりを育て、地面の下の芋まで栄養が回らなくなる。これがつるぼけのメカニズムです。

サツマイモは、やせた土地でもよく育つたくましい野菜です。むしろ栄養たっぷりの「ごちそうだらけの土」だと、つるぼけしやすくなります。チッソが多くなりすぎる、よくあるパターンは次の3つです。
- 肥料のあげすぎ:良かれと思って元肥や追肥をたっぷりやってしまう
- 前作の肥料が残っている:トマトやナスなど肥料を多く使う野菜のあと
- マメ科のあとに植える:枝豆や大豆は根の菌の力で土にチッソをため込むため
[st-kaiwa2 r]肥料をあげたのが、逆効果だったんですね……[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]そうなんです。サツマイモは「ちょっと足りないかな」くらいがちょうどいい。まずは「つるぼけ=チッソ過多」と覚えてくださいね。[/st-kaiwa1]
ポイント① つる返し(余計な根に栄養を取られない)

芋を太らせる作業の1つ目は「つる返し」です。定番の作業ですが、「なぜやるのか」まで知っている人は意外と少ないんです。
サツマイモのつるは地面を這って伸び、つるが地面に接した「節(ふし)」から新しい根(不定根)を出します。この節の根が中途半端な小芋を作り、栄養と水分だけをしっかり吸い取ってしまう。本命の株元の芋に行くはずの栄養が、あちこちに分散してしまうんですね。しかも水や栄養を多く吸えると、また葉や茎が伸びてつるぼけが進みます。

やり方はシンプル。地面に伸びたつるを手でやさしく持ち上げ、ひっくり返して元の方向へ戻すだけ。これで節から出た根がプチプチ切れて、余計な根に栄養を取られなくなります。
- 持ち上げ方:株元から引っ張らず、つるの真ん中あたりを優しくめくる(株元を傷つけない)
- 時期:つるが広がり始める夏ごろから、2〜3週間に1回のペースで
- マルチ栽培なら:節が地面に触れにくく不定根が出にくいので神経質でなくてOK(はみ出したつるはチェック)
[st-mybox title="ポイント①まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 節から出る「不定根」が栄養を横取り→芋が太らない
- つるをめくって返すだけで、余計な根が切れる
- 夏から2〜3週間に1回。株元は引っ張らず優しく
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ポイント② 肥料を見直す(チッソを控えてカリを意識)

2つ目は「肥料の見直し」。つるぼけの原因はチッソ過多でしたから、ここをコントロールできれば、つるぼけはぐっと防げます。
大前提として、サツマイモに追肥は基本いりません。特にチッソの追肥は逆効果で、やるほど葉と茎ばかりが元気になります。「何もあげなくて大丈夫?」と心配になりますが、やせた土地でも育つたくましい野菜なので、むしろ少し足りないくらいのほうが芋は一生懸命太ろうとします。

ただし、1つだけ意識したい肥料があります。それが「カリ」。カリは「根肥(ねごえ)」とも呼ばれ、根の生長を助けます。実はサツマイモの芋は「根」が太ったもの(ジャガイモは茎が太ったもの)。だからこそ、根を育てるカリは芋を太らせるのに相性抜群なんです。
- 追肥するなら:チッソは控え、カリ分の多い肥料を選ぶ(草木灰など)
- 化成肥料は:パッケージの「チッソ−リン酸−カリ」のうち、右側(カリ)の数字が大きいものを
- 元肥も控えめが鉄則:マメ科や肥料を多く使った野菜のあとは、土にチッソが残りがちなので特に我慢
カリを補える肥料
つるぼけが気になるときは、チッソ控えめでカリを補える肥料が便利です。昔から芋類に使われてきた草木灰なら、まきすぎの心配も少なく安心です。
[st-mybox title="ポイント②まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- サツマイモに追肥は基本不要。チッソは特に控える
- 芋=太った根。根を育てる「カリ」を意識する
- 元肥も控えめ。マメ科・肥沃な前作のあとは要注意
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ポイント③ 水やりを控えて、乾燥気味に育てる

3つ目は「水やりを控えること」。よかれと思ってたっぷり水をあげていませんか。実はこれもつるぼけの原因になります。
サツマイモは原産地が中南米の乾燥地で、もともと乾燥に強い野菜。水が多すぎると「葉と茎を伸ばそう」と地上部にエネルギーを使ってしまいます。逆に少し乾燥気味だと「地面の下に栄養をためなきゃ」と芋を太らせる方向にスイッチが入る。ちょっとしたストレスが、かえって芋を充実させてくれるんです。

- 畑なら基本は水やり不要:雨だけで十分。根付くまでの最初の1週間だけはしっかり水を
- プランター・袋栽培:土の表面が乾いたらあげる。「乾いたらあげる」メリハリを
- 水はけが大事:ジメジメした土は苦手。畝を高く作って水がスッと抜けるように
乾燥対策・水はけづくりに
畝を高くしたり、マルチを張って水はけと地温を整えると、芋がのびのび育ちます。黒マルチは雑草や乾燥対策にもなって便利です。
[st-mybox title="ポイント③まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- サツマイモは乾燥に強い。水のあげすぎはつるぼけのもと
- 乾燥気味のストレスが、芋を太らせるスイッチを入れる
- 畝を高くして水はけよく。畑なら基本ほったらかしでOK
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まとめ

それでは今日のおさらいです。サツマイモのつるぼけの原因は「チッソ(窒素)のあげすぎ」。葉や茎ばかりが茂って芋が太らない状態でしたね。それを防いで芋を太らせる3つの作業がこちらです。
[st-step step_no="1"]つる返し[/st-step] 節から出る余計な根を切って、本命の芋に栄養を集める。
[st-step step_no="2"]肥料の見直し[/st-step] チッソは控えめに、根を育てるカリを意識する。足すより足しすぎない。
[st-step step_no="3"]水やりを控える[/st-step] 乾燥気味・水はけよく育てて、芋を太らせるスイッチを入れる。
この3つを意識するだけで、あなたのサツマイモは秋にきっとずっしり太った芋になって返ってきます。サツマイモは、ちょっと甘やかさないくらいがちょうどいい。ぜひこの夏、試してみてください。
[st-mybox title="今回の作業に使うもの" fontawesome="fa-shopping-cart" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"] 記事の中でご紹介した資材です。お手元にないものがあれば、こちらから確認できます。 [/st-mybox]
