[st-mybox title="この記事でわかること" fontawesome="fa-check-circle" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- キュウリはつるを切らないと葉ばかり茂って実がつかないという事実
- 上への成長を止めて実に養分を回す親づるの摘心
- 茂りすぎを防ぎつつ実をつける子づるの整枝(全部取るでも全部伸ばすでもない)
- 収穫期間をぐっと延ばす下葉かき・早採り・追肥
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「葉っぱはぐんぐん茂っているのに、キュウリの実がちっともつかない」——そんな経験はありませんか? じつはキュウリは、つるを切らずに放っておくと、葉ばかり茂って実がほとんどつかなくなります。タイトルの「99%実がつかない」は決して大げさではなく、整枝をサボると本当にこうなってしまうんです。

[st-kaiwa2 r]つるを切るなんて、もったいなくて怖いです…[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]その気持ち、よく分かります。でも逆なんです。つるの切り方さえ覚えれば、キュウリは夏の終わりまで長く・たくさん穫れる、家庭菜園でいちばん頼れる野菜になります。今日は「①親づるの摘心」「②子づるの整枝」「③下葉かきと収穫を長く続けるコツ」の3つに絞ってお話しします。[/st-kaiwa1]
なぜ「つるを切る」と実がつくのか
キュウリは放っておくと、ひたすら上へ上へと伸びる性質があります。植物はいちばん先端の芽に養分を優先して送る仕組み(頂芽優勢=ちょうがゆうせい)があるため、先端を伸ばし続けている間は、エネルギーが「上へ伸びること」に使われ、実をふくらませる方に回ってきません。これが、つるを切らないと実がつかないいちばんの理由です。
キュウリのつるは3種類。株の根元から1本伸びるメインの茎が「親づる」、その葉の付け根から枝分かれするのが「子づる」、さらに子づるから出るのが「孫づる」です。この3つを上手に管理するのが、今日のテーマです。
ポイント① 親づるの「摘心」で上への成長を止める

結論から言うと、親づるは支柱のてっぺん(だいたい150〜180cm、自分の背丈くらい)まで伸びたら、先端をパチンと切る。これを「摘心(てきしん)」または「摘芯」と言います。

親づるの先端を切ると、上に伸びる力がストップします。すると、せき止められた養分が、脇から出ている子づるや実の方にしっかり回るようになります。これが摘心のねらいです。やり方は、いちばん上の葉を1〜2枚残して、その上でハサミを使って先端を切るだけ。素手で折ってもいいのですが、ハサミの方が切り口がきれいで病気が入りにくくなります。
[st-kaiwa2 r]ハサミで気をつけることはありますか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]作業前にハサミをアルコールやライターの火でサッと消毒すると安心です。キュウリは病気にかかりやすいので、汚れたハサミであちこち切ると、かえって病気を広げてしまうことがあります。なお、ネットや支柱を高く組んでいる方は、あえて摘心せず上まで伸ばす育て方もありますが、家庭菜園で手の届く範囲でラクに収穫したいなら、背丈くらいで摘心するのがおすすめです。[/st-kaiwa1]
切り口がきれいで病気が入りにくい園芸用ハサミ
摘心も整枝も、毎回の作業はハサミが命。切れ味のよい園芸ハサミなら切り口がきれいで、株を傷めず病気も入りにくくなります。一本いいものを持っておくと長く使えます。
[st-mybox title="ポイント①まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 親づるは背丈(150〜180cm)まで伸びたら先端を摘心
- 上に伸びる力を止めて、養分を子づる・実に回す
- いちばん上の葉を1〜2枚残し、消毒したハサミで切る
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ポイント② 子づるの「整枝」で茂りすぎを防ぎながら実をつける

ここが今日いちばん大事なところです。結論は子づるは「下のほうは取る」、そして「真ん中から上は、葉を1〜2枚と実を残して切る」。この2つを覚えてください。
子づるや孫づるを伸ばし放題にすると、葉が密集してジャングルのようになり、風が通らず日も当たりません。するとうどんこ病やべと病が爆発的に広がり、さらに葉を作ることばかりに養分が使われて実が大きくならない。これが、放任したキュウリが実をつけなくなる正体です。

対応は場所で分けます。まず株元から5〜6節目くらいまで(下のほう)の子づる・実・雌花は、早めに摘み取る。「もったいない」と思うかもしれませんが、ここはグッとこらえます。株が若く小さいうちに下で実をつけさせると、株が育つ前に疲れてしまうからです。最初は実を我慢して土台をしっかり作る——これが結果的にたくさん穫るコツになります。
次に真ん中から上の子づるは、取ってしまうのではなく「葉を1〜2枚残して、その先を切る」(2節摘心・1節摘心)。根元に近い実を1個と葉を1〜2枚だけ残して先を切ると、その子づるは伸びるのをやめ、残した実を太らせることに集中してくれます。孫づるも考え方は同じです。
[st-kaiwa2 r]全部取るのと、何が違うんですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]子づるを根元から全部取ると、今度は実をつける場所が減って収穫量が落ちます。逆に伸ばし放題だと葉ばかり。だから「全部取る」でも「全部伸ばす」でもなく、葉と実を少し残して切る“ちょうど中間”が正解なんです。作業は一度にやると大変なので、3日に1回、収穫のついでに「今日はこの子づるを1本切ろう」くらいの感覚で、つるが小さいうちにこまめにやると株のダメージも小さくて済みますよ。[/st-kaiwa1]
[st-mybox title="ポイント②まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 下のほう(5〜6節目まで)の子づる・実・雌花は早めに取る
- 真ん中から上は「葉1〜2枚+実」を残して先を切る
- 「全部取る」でも「全部伸ばす」でもなく中間が正解
[/st-mybox]
ポイント③ 下葉かきと、収穫を長く続けるコツ

最後は「古くなった下の葉は取る」「実は採り遅れない」「追肥と水やりで株を疲れさせない」。この3つで収穫期間がぐっと延びます。
まず下葉かき。株の下のほうの葉が黄色くなったり、白い斑点が出たり枯れてきたら、見つけ次第取り除きます。古い葉は光合成の力もほとんどなく、べと病・うどんこ病の発生源になりがち。下葉を整理して株元に風と光を通すだけで、病気のリスクがかなり下がります。ただし一度に取りすぎると株が弱るので、1回につき2〜3枚までに。

次に収穫のタイミング。キュウリは成長が早く、夏は1日で2〜3cmも大きくなります。採り遅れて大きくしすぎると、その1本に養分をごっそり取られて株が一気に疲れ、次の実つきが悪くなります。20cm前後の若どりで、こまめに採るのが正解。早採りの方が味もみずみずしく、何より株が長持ちします。
[st-kaiwa2 r]肥料や水は、どのくらいあげればいいですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]キュウリは実をたくさんつける分お腹がすくのも早い野菜です。植えつけから2〜3週間して実がつき始めたら、2週間に1回くらいのペースで追肥を。葉の色が薄くなったり、実の先が細く尖ってきたら肥料・水が足りないサインです。水も大好きなので、梅雨明けからの暑い時期は土が乾いたら朝のうちにたっぷり。水切れすると実が曲がったり苦くなったりします。[/st-kaiwa1]
実つき始めの追肥にそのまま使える野菜用肥料
実がつき始めたら2週間に1回の追肥が、株を疲れさせず長く穫るコツ。株元にパラパラまくだけの粒タイプなら、初心者でも量の加減がしやすく手軽です。
[st-mybox title="ポイント③まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 古い下葉・病気の葉は取る(1回2〜3枚まで)
- 20cm前後の若どりでこまめに収穫(採り遅れ厳禁)
- 実がつき始めたら2週に1回の追肥、暑い時期は朝にたっぷり水やり
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まとめ
それでは今日のおさらいです。キュウリのつる管理、大事なポイントは3つでした。
[st-step step_no="1"]親づるの摘心[/st-step] 支柱の高さ(背丈)まで伸びたら先端を切り、上への成長を止めて養分を実に回す。
[st-step step_no="2"]子づるの整枝[/st-step] 下のほうは早めに取り、真ん中から上は葉と実を少し残して切る。「全部取る」でも「全部伸ばす」でもなく中間が正解。
[st-step step_no="3"]下葉かきと収穫を長く続けるコツ[/st-step] 古い下葉を取り、実は採り遅れずこまめに収穫、追肥と水やりで株を疲れさせない。
つるを切るのは、最初はもったいなく感じるかもしれません。でも思いきって切ることが、結果的にたくさんのキュウリを長く収穫することにつながります。「切る勇気」が、おいしいキュウリへの近道です。ぜひご自分の畑やプランターで試してみてください。
[st-mybox title="今回の作業に使うもの" fontawesome="fa-shopping-cart" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"] 記事の中でご紹介した資材です。お手元にないものがあれば、こちらから確認できます。 [/st-mybox]
