[st-mybox title="この記事でわかること" fontawesome="fa-check-circle" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]

  • 最も確実な防鳥ネットで畑ごと囲う方法(網目サイズ・裾の固定・実との距離)
  • 低コストで効果絶大なテグス(釣り糸)の張り方(間隔・高さ・たるませるコツ)
  • 最後の砦になる実への直接カバー(100均カゴ・ネット袋・かぶせるタイミング)

[/st-mybox]

家庭菜園でスイカやメロンを育てている方、こんな経験はありませんか。「明日収穫しようと思っていたスイカが、朝見たら穴だらけになっていた」「甘い香りがしてきたメロンが、気づいたら中身をえぐられていた」。これ、ほぼ間違いなくカラスの仕業です。

カラスは非常に頭のいい鳥で、実が熟すタイミングを人間よりも正確に見極めます。しかも一番甘くなった瞬間を狙って食べに来るんです。何ヶ月もかけて大切に育てた実を、収穫直前に台無しにされる。これほど悔しいことはありませんよね。

でも、安心してください。カラスの習性を知って正しく対策すれば、被害はしっかり防げます。守るポイントは、①防鳥ネットで畑ごと囲う、②テグスを張って侵入を防ぐ、③実に直接カバーをかけて隠す、この3つです。

[st-kaiwa2 r]かかしや目玉風船を置いているんですが、効果がない気がします……。[/st-kaiwa2 r] [st-kaiwa1]カラスは学習能力がとても高いので、「脅かすだけ」の対策は数日で見破られてしまうんです。今日ご紹介するのは、賢いカラスでも突破できない「物理的な対策」が中心です。順番に解説しますね。[/st-kaiwa1]

対策① 防鳥ネットで畑ごと囲う

1つ目の対策は、防鳥ネットで栽培スペースごと囲ってしまうことです。数ある対策の中で、これが最も確実な方法です。「絶対に被害を出したくない」という方は、まずネットを検討してください。

なぜネットが最強なのか。理由はシンプルで、カラスが物理的に実に近づけなくなるからです。かかしや目玉風船のような「脅かすだけ」の対策は、「これは危険がない」と学習されると平気で無視されます。でも物理的な壁は、どれだけ賢いカラスでも突破できません。だからネットは効果が落ちないんです。

もう一つ理由があります。カラスは羽が何かに触れることを非常に嫌がる鳥です。ネットに羽が絡まるリスクを本能的に避けるため、ネットが張ってあるだけで近寄りにくくなります。

用意するものは、防鳥ネット・支柱・ネットを固定するパッカーやヒモの3つ。すべてホームセンターで手に入ります。防鳥ネットは網目が3センチから4センチ程度のものを選んでください。これより粗いと、カラスがくちばしを差し込んで実をつつくことがあります。

[st-step step_no="1"]株のまわりに支柱を立てる[/st-step] 畝の四隅と、長い辺には1メートルから1.5メートル間隔で追加。地這い栽培なら高さ1メートルで十分です。

[st-step step_no="2"]支柱の上からネットをかぶせて全体を覆う[/st-step] 実からネットまで最低でも20センチから30センチ離して張ります。ネットのすぐ内側に実があると、網目越しにつつかれます。

[st-step step_no="3"]裾を地面にぴったりつけて固定する[/st-step] ここが一番大事なポイント。カラスは意外と歩いて侵入してきます。裾はUピンで留めるか土や石を乗せて、隙間をゼロにしてください。

[st-kaiwa2 r]畑全体を囲うのは大変そうです……。[/st-kaiwa2 r] [st-kaiwa1]その場合は、トンネル支柱を使ってスイカの畝だけをトンネル状に覆う方法がオススメです。設置も簡単で風にも強いですよ。費用は家庭菜園の2〜3畝ならネットと支柱を合わせて2千円から3千円程度。一度買えば数年使えるので、コストパフォーマンスも悪くありません。[/st-kaiwa1]

網目30ミリでカラス対策にちょうどよい、家庭菜園サイズの定番防鳥網はこちらです。

[st-mybox title="対策①まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]

  • 物理的な壁はどんなに賢いカラスでも突破できない、最も確実な方法
  • 網目は3〜4センチ、裾の隙間はゼロに
  • 実とネットの距離は20〜30センチ以上離す

[/st-mybox]

対策② テグスを張ってカラスの侵入を防ぐ

2つ目の対策は、テグス、つまり釣り糸を畑の上に張ることです。「ネットで全部囲うのは手間もお金もかかる」という方には、このテグスが一番のオススメです。低コストで設置も簡単、それでいて効果は十分にあります。

なぜ、たった1本の糸でカラスが防げるのか。理由は2つあります。

1つ目は、カラスが羽に何かが触れるのを極端に嫌う習性です。カラスは地面に降りるとき、翼を広げてゆっくり着地します。そのときに見えない糸が羽に触れると、強い恐怖を感じて逃げていきます。

2つ目は、テグスが「見えそうで見えない」ことです。カラスは視力がいい鳥ですが、細いテグスは飛びながらでは認識しにくい。「何かあるのは分かるけど、正体が分からない」。この不気味さが、賢いカラスにはかえって効くんです。

用意するものはテグスと支柱だけ。テグスは釣具店やホームセンターで売っている3号から5号程度の太さのもので大丈夫です。数百円で買えます。

[st-step step_no="1"]畑の四隅と外周に支柱を立てる[/st-step] 高さは1.5メートルから2メートル程度。カラスが着地するときの飛行ルートを邪魔する高さをイメージしてください。

[st-step step_no="2"]支柱の先端どうしをテグスでつなぐ[/st-step] 畝と平行に何本か張るのが基本。間隔は50センチから1メートル以内に。カラスは翼を広げると1メートル近くあるので、これより広いと隙間から降りてきます。余裕があれば格子状に交差させるとさらに効果的です。

[st-step step_no="3"]少したるませて張る[/st-step] ピンと張りすぎないのがコツ。少したるませておくと風で揺れて位置が定まらず、カラスがより警戒します。

[st-kaiwa2 r]テグスって、自分が作業中に引っかかったりしませんか?[/st-kaiwa2 r] [st-kaiwa1]いいところに気づきましたね。テグスは人間にも見えにくいので、支柱の先に目印のテープを付けておくと安全です。それからテグスは紫外線で劣化するので、ワンシーズンごとに張り替えるのが理想ですよ。[/st-kaiwa1]

費用は支柱を含めても千円前後。この手軽さで被害がぐっと減るので、まず最初に試す対策として本当にオススメです。支柱から支柱に張るだけの畑用の防鳥テグスも売られています。

[st-mybox title="対策②まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]

  • カラスは羽に触れる「見えない糸」を極端に嫌う
  • 高さ1.5〜2m、間隔50センチ〜1m以内で畝と平行に張る
  • ピンと張らず少したるませる。目印テープと張り替えも忘れずに

[/st-mybox]

対策③ 実に直接カバーをかけて隠す

3つ目の対策は、実そのものにカバーをかけて隠すことです。具体的には、100円ショップのプラスチックカゴやザル、みかん用のネット袋などを実に直接かぶせる方法です。

なぜ実を隠すことが効果的なのか。カラスは主に「目」で獲物を探すからです。上空や電線の上から畑を見下ろして、「あそこに大きくて丸いものがある」「色が変わってきた、そろそろ食べ頃だ」と判断しています。つまり、実が見えなければ、そもそも狙われないんです。

特にスイカは、地面の上に濃い緑の大きな球体がゴロンと転がっているわけですから、上空からは丸見えです。ここを隠すだけで、カラスのターゲットから外れることができます。

もう一つの理由は確実性です。ネットやテグスは「畑への侵入」を防ぐ対策ですが、万が一突破されたとき、実がむき出しなら一巻の終わり。実への直接カバーはいわば最後の砦。他の対策と組み合わせることで、守りが二重三重になります。

スイカの場合、一番手軽なのは100円ショップの角型カゴやザルです。実が野球ボールくらいの大きさになったら、上からポコッとかぶせて、風で飛ばないようにUピンや石で固定します。カゴは通気性があるので、蒸れの心配もほとんどありません。

かぶせるタイミングが重要です。カラスが狙い始めるのは、実が肥大して香りが出てくる収穫2週間ほど前から。ですから、遅くとも受粉から30日を過ぎたあたりにはカバーを済ませてください。「まだ小さいから大丈夫」と油断した頃が、一番危ないんです。

[st-kaiwa2 r]立体栽培のメロンにはどうやってカバーをかければいいですか?[/st-kaiwa2 r] [st-kaiwa1]実が空中にぶら下がる立体栽培なら、みかんや玉ねぎ用のネット袋をかぶせて吊るしておくのがオススメです。鳥よけと実の落下防止が同時にできて一石二鳥ですよ。[/st-kaiwa1]

補助的な対策として、キラキラ光る防鳥テープやCDを近くに吊るす方法もあります。ただしカラスは「危険がない」と学習すると慣れてしまいます。反射材だけに頼るのではなく、あくまでカバーやテグスと組み合わせる「プラスアルファ」として使ってください。

[st-mybox title="対策③まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]

  • カラスは目で探すので、実が見えなければ狙われない
  • 100均のカゴ・ザル・ネット袋でOK。受粉から30日までにかぶせる
  • 反射材は「慣れ」があるので、あくまでプラスアルファに

[/st-mybox]

まとめ

それでは今日のおさらいです。スイカとメロンをカラスから守る3つの対策はこちらでした。

[st-step step_no="1"]防鳥ネットで畑ごと囲う[/st-step] 物理的な壁はカラスがどれだけ賢くても突破できない。裾の隙間をなくすこと、実とネットの距離を離すことがコツ。

[st-step step_no="2"]テグスを張る[/st-step] カラスは羽に触れる見えない糸を嫌う。50センチから1メートル間隔で、少したるませて張るのがポイント。

[st-step step_no="3"]実に直接カバーをかける[/st-step] カラスは目で獲物を探すので、実が見えなければ狙われない。受粉から30日を目安に、100均カゴやネット袋でしっかり隠す。

大事なのは、どれか一つに頼るのではなく組み合わせることです。テグスで侵入を防ぎつつ、実にはカゴをかぶせる。この二段構えだけでも、被害はほとんどなくなります。

カラスとの勝負は知恵比べです。相手の習性を知って先回りすれば、必ず守り切れます。何ヶ月も育てた甘いスイカとメロンを、最後はぜひご自身とご家族の口で味わってください。

[st-mybox title="今回の作業に使うもの" fontawesome="fa-shopping-cart" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"] 記事の中でご紹介した資材です。お手元にないものがあれば、こちらから確認できます。 [/st-mybox]


動画でも解説しています