[st-mybox title="この記事でわかること" fontawesome="fa-check-circle" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 葉が茂ってきた今こそ大事な「つるボケを防ぐ管理」(つる返し・つるの整理・追肥の判断)
- 土の中の芋を太らせる「株元の環境づくり」(除草・土寄せ・敷きわら/マルチ)
- 収穫で失敗しないための「仕上げの管理」(病害虫チェック・試し掘り)
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さつまいもって、植え付けのときはあんなに小さかった苗が、梅雨明けごろになると一気に葉っぱがワサワサ茂ってきますよね。「おお、順調に育ってるな」と嬉しくなる時期ですが、実はここからの管理で、秋の収穫量が2倍にも半分にもなるんです。
葉が増えてきたらやるべき作業は、全部で8つ。「そんなにあるの?」と身構えなくて大丈夫です。今日はこの8つを、大きく3つのポイントに整理してお話ししますね。
[st-kaiwa2 r]葉っぱが元気に茂っていると、順調そうに見えるんですけど……何かやることがあるんですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]葉が茂ってきた今が、いちばん大事な時期なんです。この時期に何もしないと「葉っぱばっかり立派で、いもが全然できてない」ということになりかねません。私も昔これで大失敗しました。順番に見ていきましょう。[/st-kaiwa1]

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ポイント① つるボケを防ぐ管理(つる返し・つるの整理・追肥)
まずは「つるボケを防ぐ管理」です。つるボケというのは、葉っぱやつるばかりが元気に茂って、肝心のいもが太らない状態のこと。さつまいも栽培で一番多い失敗が、実はこれなんです。

原因は大きく2つあります。1つは肥料、特に窒素分が多すぎること。もう1つは、伸びたつるの節から根が出て、株の栄養があちこちに分散してしまうことです。さつまいもは、つるの節が土に触れるとそこから根を出します。この根が土に活着すると、そこでも小さないもを作ろうとして、本命の芋に栄養が集中しなくなってしまうんですね。
作業1 つる返し
そこで1つ目の作業が「つる返し」です。地面を這って伸びているつるを持ち上げて、節から出た根を土から引きはがし、つるを畝の上にひっくり返して戻してあげます。手でペリペリっと根をはがして、畝の内側にパタンと裏返すだけ。道具もいりません。

タイミングは、つるが畝からはみ出してきたら1回目(だいたい7月中旬〜下旬ごろ)。その後は2〜3週間に1回のペースで、収穫の1か月前くらいまで続けます。シーズン中に2〜4回くらいが目安です。

[st-kaiwa2 r]つるを持ち上げるとき、力を入れて引っ張ってもいいんですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]そこが注意点です。力任せに引っ張ると、つるが切れたり葉が傷んだりして、逆に株が弱ってしまいます。あくまで「根をはがして裏返す」だけ。晴れた日の午前中にやると、はがした根が乾きやすいのでおすすめですよ。[/st-kaiwa1]
作業2 つるの整理
2つ目は「つるの整理」。つるが伸びすぎて隣の畝や通路まで侵入している場合は、先端を軽く切って整理してもかまいません。ただしやりすぎは厳禁です。葉っぱは光合成をして芋を太らせる工場ですから、バッサリ切ると栄養が作れなくなります。基本はつる返しで対応して、どうしても収まらないときだけ最小限に切る、と覚えてください。
作業3 追肥の判断
3つ目は「追肥の判断」。ここが大事なのですが、さつまいもは基本的に追肥はいりません。葉が茂っている時期に肥料をあげると、つるボケを加速させてしまいます。

見分け方はこうです。葉の色が濃い緑色で、つるがぐんぐん伸びているなら栄養は足りているので、追肥はしない。逆に、葉の色が全体的に黄色っぽくて、つるの伸びも明らかに悪い場合だけ、カリ分の多い肥料(草木灰など)を少しだけ株元から離して施します。「野菜には追肥」というイメージがありますが、さつまいもは「あげない勇気」が収穫量アップの秘訣です。
[st-mybox title="ポイント①まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- つる返しは2〜3週間に1回、根をはがして裏返すだけ
- つるの整理は最小限に(切りすぎNG)
- 追肥は基本しない。黄色く元気がないときだけカリ分を少し
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黄色く元気がなく、どうしてもカリ分を補いたいときは、扱いやすい硫酸加里が便利です。株元から少し離して、ほんの少しだけ施します。
ポイント② 株元の環境を整える(除草・土寄せ・敷きわら/マルチ)
いもは土の中で育ちますから、地上部のつるだけでなく、株元(土)の環境を整えることがとても重要です。ここでは除草・土寄せ・敷きわら/マルチの3つを行います。

作業4 除草
葉が茂ると畝の上は覆われて雑草が生えにくくなりますが、畝の肩や通路には夏の雑草がぐんぐん伸びます。放っておくと栄養や水分を取り合いになるだけでなく、風通しが悪くなって病害虫のすみかにもなります。

コツは、つる返しとセットでやること。どうせつるを持ち上げるので、そのついでに畝まわりの草をサッと抜いてしまえば一石二鳥です。私はいつも、つる返しをしながら「ついで除草」をしています。
作業5 土寄せ
雨が続くと、畝の土が流れて低くなったり、いもが土から顔を出してしまうことがあります。いもが日光に当たると、緑色になったり皮が固くなって品質が落ちてしまうんですね。

畝が崩れていたら、通路の土をクワですくって畝に寄せ、畝の高さを保ちます。目安は、いもの上に10センチ以上の土がかぶっている状態。特に大雨のあとは、畑を見回って畝の状態をチェックする習慣をつけると安心です。
[st-kaiwa2 r]大雨のあとって、意外と見落としがちですよね。[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]そうなんです。雨のあとに畝が低くなっていないか見るだけで、いもの日焼けをかなり防げます。ひと手間で品質が変わりますよ。[/st-kaiwa1]
作業6 敷きわら・マルチの管理
黒マルチで栽培している方は、マルチが破れていないか、風でめくれていないかを確認します。めくれていたら土をかぶせて押さえ直しましょう。マルチなしの方は、畝の肩や通路に敷きわらをすると、地温の上がりすぎと乾燥を防げて、雑草対策にもなります。

真夏は地温が上がりすぎると、いもの太りが悪くなります。刈った草を乾かして敷く「草マルチ」でも代用できますので、わらが手に入らない方は試してみてください。
[st-mybox title="ポイント②まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 除草はつる返しのついでに
- 土寄せで畝の高さを保ち、いもの日焼けを防ぐ(土は10cm以上)
- 敷きわら・マルチで地温と乾燥をコントロール
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これから畝を立て直す方や、マルチが傷んで張り替えたい方には、扱いやすい園芸用の黒マルチがあると便利です。
ポイント③ 収穫に向けた仕上げの管理(病害虫チェック・試し掘り)
最後は「収穫に向けた仕上げの管理」。残り2つの作業、病害虫チェックと試し掘りです。

作業7 病害虫チェック
さつまいもは丈夫な野菜ですが、夏場に注意したい虫がいます。葉を食べるハスモンヨトウやエビガラスズメの幼虫、それからいもを食害するコガネムシの幼虫などです。

チェックはつる返しのついでに。葉に穴がボコボコ開いていたり、葉が糸で綴られて丸まっていたら、虫がいるサインです。見つけたら、数が少ないうちに手で取り除くのが一番確実で安全です。葉が多少食べられても回復力が強いので神経質になる必要はありませんが、「気づいたら葉が丸坊主」だけは避けたいので、2週間に1回、葉の裏までチェックする習慣をつけましょう。
作業8 試し掘り
さつまいもは外から見ただけでは育ち具合が分かりません。植え付けからだいたい110〜120日ごろになったら、株を1つだけ選んで株元の土をそっと掘り、いもの太り具合を確認してみてください。

株ごと全部掘り起こす必要はありません。株元の横から手で土をかき分けて、いもの大きさをチラッと確認したら、また土を戻せばOKです。まだ細ければあと2〜3週間待つ、十分太っていれば天気の良い日に収穫スタート、と判断できます。
[st-kaiwa2 r]試し掘りって、しなくても収穫できそうな気がしますが……[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]試し掘りをするかしないかで、「掘るのが早すぎて小さかった」「遅すぎて割れてしまった」という失敗を防げるんです。収穫のベストタイミングを見極める、大事な最終チェックだと思ってくださいね。[/st-kaiwa1]
[st-mybox title="ポイント③まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 2週間に1回、葉の裏まで病害虫チェック(虫は手で取る)
- 植え付け110日ごろに試し掘りで収穫のベストタイミングを見極める
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まとめ 8つの作業で秋の大収穫へ

さつまいもの葉が増えてきたらやるべき作業は8つ。3つのポイントに整理すると、こうなります。
[st-step step_no="1"]つるボケを防ぐ管理[/st-step] つる返しは2〜3週間に1回、根をはがして裏返すだけ。つるの整理は最小限に。追肥は基本しない。「あげない勇気」が大事。
[st-step step_no="2"]株元の環境を整える[/st-step] 除草はつる返しのついでに。土寄せで畝の高さを保ち、いもの日焼けを防ぐ。敷きわらやマルチで地温と乾燥をコントロール。
[st-step step_no="3"]収穫に向けた仕上げの管理[/st-step] 2週間に1回の病害虫チェックで葉を守り、植え付け110日ごろの試し掘りで収穫のベストタイミングを見極める。
どの作業も特別な道具はいりません。つる返しを軸にして、「ついでに草を取る」「ついでに葉をチェックする」と組み合わせれば、週末の1〜2時間で十分こなせます。この一手間をかけるかどうかで、秋に掘り上げたときの感動が全然違います。土の中からゴロゴロっと大きないもが出てくる瞬間は、本当に嬉しいですよ。ぜひ今日の8つの作業、実践してみてください。
[st-mybox title="今回の作業に使うもの" fontawesome="fa-shopping-cart" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"] 記事の中でご紹介した資材です。お手元にないものがあれば、こちらから確認できます。 [/st-mybox]
