[st-mybox title="この記事でわかること" fontawesome="fa-check-circle" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 里芋を大きく・たくさん採るために7月・8月にやるべき3つの作業
- いちばん大事な水やり(里芋は湿地生まれの水大好き野菜)
- 芋の居場所を作る土寄せ(つちよせ)と、数まで増えるしくみ
- 夏のガス欠を防ぐ追肥(ついひ)+敷きわらの裏ワザ
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今日のテーマは「里芋(さといも)」です。7月・8月、夏真っ盛りのこの時期に、里芋のためにやっておくべき作業を3つ、たっぷりご紹介します。
いつものように、先に結論からお伝えします。里芋を大きく、そしてたくさん収穫するために、この夏やっておくべき3つの作業。それは、①水を切らさない ②土寄せをする ③追肥をする、この3つです。

「え、たったそれだけ?」と思われたかもしれません。でも、この3つをやるか、やらないか。たったこれだけの違いで、秋に掘り上げたときの収穫量は、びっくりするくらい変わってきます。同じ日に、同じ場所に植えた里芋でも、夏の管理をしたものと、ほったらかしにしたものとでは、芋の大きさも数もまるで別物になるんです。
[st-kaiwa2 r]里芋って、植えたらあとはほったらかしでいいと思っていました…[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]じつは夏が勝負どころなんです。逆に言えば、この3つさえ押さえれば里芋はとても育てやすくて、たくさん採れる、家庭菜園にぴったりの野菜ですよ。ひとつずつ見ていきましょう。[/st-kaiwa1]
なぜ7月・8月が勝負どころなのか

理由はとてもシンプルです。私たちが食べている里芋の「芋」の部分が、まさにこの真夏に、地面の下でどんどん大きくなっていくからです。
里芋は、春に種芋を植えると、まず葉が大きく茂ります。あの傘のような大きな葉が太陽の光をいっぱいに浴びて栄養を作り、その栄養が地面の下の芋にせっせと送り込まれて、芋がふくらんでいきます。この芋がぐんぐん太る一番大事な時期が、ちょうど7月から8月にかけての真夏なんですね。
つまり、里芋が「がんばって芋を大きくしよう」としているまさにそのタイミングで、私たちがしっかりサポートしてあげられるかどうか。これが秋の収穫を決めます。逆に、この一番大事な時期に水や栄養が足りないと、里芋は芋を大きくしたくてもできません。がんばろうとしているのに力を出し切れずに終わってしまう、これは本当にもったいないんです。
①水を切らさない

まずひとつ目。ある意味これが里芋にとって一番大事とも言える作業で、とにかく水をしっかりあげることです。
なぜそれほど水が大事なのか。答えは里芋の「生まれ」にあります。里芋はもともと熱帯のじめじめした湿地で育った植物。水がたっぷりある湿った場所がふるさとです。だから里芋は生まれつき「水が大好き」で「乾燥がとても苦手」。畑の野菜の中でも、断トツで水を欲しがる野菜だと思ってください。

そしてこの性質が一番はっきり出るのが真夏です。あの大きな葉から、暑い日はどんどん水分が蒸発していきます。人間が汗をかくのと同じで、蒸発する量もものすごい。だから里芋は夏の間、常にのどがカラカラなんです。ここで水が足りないと、里芋は芋を大きくするどころではなくなり、まず自分が生き延びるのに必死になって、芋の成長がピタッと止まってしまいます。家庭菜園で里芋の芋が小さいという失敗の一番多い原因が、この「夏の水切れ」です。
[st-kaiwa2 r]水は、いつ、どれくらいあげればいいですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]時間帯は朝の涼しいうちか夕方の日が傾いてから。真っ昼間にあげると水がお湯のように熱くなって根を傷めますし、すぐ蒸発してもったいないんです。量は「たっぷり」。表面が濡れる程度では全然足りません。地面の奥まで染み込むよう、じわーっと水たまりができるくらいで大丈夫ですよ。[/st-kaiwa1]

- 時間帯:朝か夕方の涼しい時間に(日中はお湯になって根を傷める)
- 量:地面の奥まで染み込むくらいたっぷり(真夏は根腐れの心配はほとんどなし)
- プランター・鉢は特に注意:土が少なく乾きやすい。朝夕2回を基本に、こまめにチェック
そしてもうひとつ、水切れを防ぐとっておきの裏ワザが敷きわら(しきわら)です。稲わらや刈った草、なければバーク堆肥やもみ殻などを株元に敷いてあげるだけ。これをすると地面からの水分の蒸発をぐっと抑えてくれます。土に「ふとん」をかけるイメージですね。しかも真夏の地温の上がりすぎも防ぎ、雑草も生えにくくなるというおまけつきです。

[st-mybox title="ポイント①まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 里芋は湿地生まれの水大好き野菜。夏の水切れが最大の失敗原因
- 朝か夕方に、地面の奥まで染み込むくらいたっぷり
- 株元に敷きわらをすると乾燥・地温・雑草をまとめて対策できる
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②土寄せ(つちよせ)

ふたつ目は「土寄せ」。株の根元に、まわりの土をこんもりと寄せて盛ってあげる作業です。水やりと並ぶくらい大事で、ここをやるかやらないかで収穫できる芋の数がはっきり変わります。
里芋は芋のできかたが少し変わっています。春に植えた最初の芋を「親芋(おやいも)」といい、そのまわりに「子芋(こいも)」、さらに「孫芋(まごいも)」ができます。私たちが普段食べているのは主にこの子芋・孫芋です。ここが大事なのですが、この子芋・孫芋は親芋の下ではなく、親芋の「上」や「横」に向かってどんどんできていくんです。芋が上へ上へと育つイメージですね。

そのまま放っておくと、育った芋が地面の表面に近づいて、土から顔を出してしまいます。芋が外に出ると日光に当たって緑色になり、かたく味が落ちて食べられなくなるうえ、乾燥してうまく育たなくなります。そこで登場するのが土寄せ。土を寄せて株元を盛り、上に育とうとする芋をしっかり埋めてあげることで、芋は日光にも乾燥にも当たらず、ぬくぬく安心して大きくなれます。

しかも土寄せには、もうひとつうれしい効果があります。芋が育つスペースをたっぷり作ってあげることで新しい芋がつきやすくなり、芋の数そのものが増えるんです。ひと株から採れる量がぐっと多くなります。
[st-kaiwa2 r]土寄せは、どれくらいの高さに、何回やればいいですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]7〜8月に1〜2回、芋が育つのに合わせて土を足していきます。高さは10センチくらいが目安。一度にやるのが大変なら、数回に分けて少しずつ盛り足してOKです。クワを使うときは、株のすぐ近くは茎や葉を傷つけないようやさしく作業してくださいね。[/st-kaiwa1]

そしてもうひとつ大事なコツ。この土寄せは、次の「追肥」とセットでやるととても効率がいいんです。先に肥料をまいてから、その上に土を寄せる。こうすると肥料が土にしっかり混ざり込んで根まで栄養が届きやすくなり、一回の作業で両方できて一石二鳥です。
[st-mybox title="ポイント②まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 里芋の芋は「上」に育つ→土を寄せて埋め、緑化と乾燥を防ぐ
- 7〜8月に1〜2回・高さ10cmを目安に
- 茎葉を傷つけないよう、株元はやさしく。追肥とセットが効率的
[/st-mybox]
③追肥(ついひ)

みっつ目は「追肥」。育てている途中で、あとから肥料を足してあげることです。これが里芋を大きく育てる最後の決め手になります。
なぜ追肥が大事かというと、里芋がとにかく肥料をたくさん必要とする「肥料食い」の野菜だから。あの大きな葉を何枚も茂らせ、地面の下でたくさんの芋をふくらませるのは、ものすごくエネルギーを使う仕事です。成長期のスポーツ選手が毎日たっぷり食べるのと同じで、里芋も大きく育つにはたっぷりの栄養が必要なんです。

ところが、春に植えたときの肥料だけでは夏まで持ちません。里芋がぐんぐん育つ7月・8月には、最初の肥料はもうほとんど使い切っています。ここで栄養を足さないと肝心の時期にガス欠になり、芋を大きくしたくても力を出し切れずに終わってしまいます。だからこの夏の時期に追肥でしっかり栄養を補給することが、収穫量を伸ばす大きなカギになります。
[st-kaiwa2 r]どんな肥料を、どれくらいまけばいいですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]ホームセンターで売っている一般的な化成肥料で大丈夫です。鶏ふんや油かすなどの有機肥料でもOK。量は1株あたりひとにぎり(大さじ2〜3杯)が目安。あげすぎもよくないので、ひとにぎりを目安にしてくださいね。株を囲むようにぐるっとまいて、上から土寄せして覆うと、雨で流れず根まで届きます。[/st-kaiwa1]

タイミングは7月に1回、8月に1回。だいたい月に1回のペースで、「追肥→土寄せ」をセットで2回くり返すのが里芋を大きく育てる黄金パターンです。栄養が足りていると葉の色は濃いいきいきとした緑色になります。逆に葉が薄く黄色っぽくなってきたら「お腹がすいたよ」のサイン。追肥のタイミングだと思って栄養を足してあげてください。
追肥に使いやすい野菜用の肥料
ばらまくだけで効く野菜用の肥料があると追肥がラクです。効果がゆっくり続くタイプなら与えすぎの心配も少なく安心です。
[st-mybox title="ポイント③まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 里芋は肥料食い。夏に栄養を切らさないことが大きくする決め手
- 1株ひとにぎりを株のまわりにぐるっと。上から土寄せで覆う
- 「追肥→土寄せ」を7・8月に1回ずつ、計2回くり返す
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おまけ 敷きわら・マルチで乾燥対策

最後に、やっておくと一気にラクになる裏ワザが敷きわら(マルチング)。ポイント①でも触れましたが、株元の地面にわらや刈った草を敷くだけで効果は絶大です。
- 土が乾きにくくなる→いちばん大事な乾燥対策。水やりの回数も減らせる
- 地温の上がりすぎを防ぐ→夏の強い日差しで地面が熱くなりすぎるのを抑える
- 雑草が生えにくくなる→草取りの手間もラクに
水もちが良くなり、地温も安定し、草取りもラク。まさに一石三鳥です。夏にこまめな水やりが難しい方には特におすすめです。
乾燥対策に便利な敷きわら(マルチ)
わらを用意するのが大変なときは、敷くだけで使える「わら代用マルチ」が便利です。土の乾燥と泥はね、雑草も同時に抑えられます。
まとめ

それでは今日のおさらいです。里芋を大きく・たくさん収穫するために、7月・8月にやっておきたい3つの作業はこちらでした。
[st-step step_no="1"]水を切らさない[/st-step] 里芋は湿地生まれの水大好き野菜。朝夕にたっぷり水をあげ、敷きわらで乾燥から守る。
[st-step step_no="2"]土寄せ[/st-step] 芋は「上」に育つので、土を寄せて埋める。緑化を防ぎ、芋の数まで増える。
[st-step step_no="3"]追肥[/st-step] 里芋は肥料食い。夏に栄養を切らさず、土寄せとセットで補給する。

「水」「土寄せ」「追肥」。どれも一つひとつは難しい作業ではありません。でも、この地味な作業をコツコツ続けるかどうかで、秋の収穫は本当に大きく変わります。里芋はこの夏さえしっかりお世話すれば、秋にはずっしり重い芋をたくさんプレゼントしてくれる野菜です。掘り上げたときにゴロゴロっと出てくるあの感動を楽しみに、ぜひこの夏、里芋のお世話をがんばってみてください。
この内容は動画でも解説しています。あわせてご覧ください。
[st-mybox title="今回の作業に使うもの" fontawesome="fa-shopping-cart" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"] 記事の中でご紹介した資材です。お手元にないものがあれば、こちらから確認できます。 [/st-mybox]
