[st-mybox title="この記事でわかること" fontawesome="fa-check-circle" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 水やりは朝が基本。日中の水やりが根を傷める理由
- 「毎日ちょっとずつ」が一番危険。たっぷり・回数は少なくが正解
- 昼の「しおれ」と「根腐れ」の見分け方
- 水をやる前に効く「土を守る」3つの方法
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今日は「8月の水やり」というテーマでお話ししていきます。
いきなり結論からお伝えします。8月の水やりは、たった3つのポイントを押さえるだけで、野菜が枯れるか、秋まで元気に育つかが決まります。その3つとは、「水をやる時間帯」「水の量と回数」「水をやる前にやっておく、土を守る作業」です。
逆に言うと、この3つを外してしまうと、毎日せっせと水をやっているのに、なぜかどんどん弱っていく、葉っぱが黄色くなる、実がつかなくなる。そういう結果になってしまいます。
[st-kaiwa2 r]毎日ちゃんと水をあげてるのに、うちのナスがしおれるんです…[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]実は、そのご相談すごく多いんです。お話を聞いてみると、原因のほとんどが今日お話しする3つのどれかに当てはまります。水やりって、ただ水をかければいいわけじゃなくて、ちゃんとした「作業」なんですね。[/st-kaiwa1]
なぜそんなことが起こるのか。理由はシンプルで、8月の水やりは「水が足りない」だけが問題じゃないからです。むしろ、水のやり方を間違えたことで根っこがダメージを受けて枯れてしまうケースがとても多いんです。
それでは、さっそく1つ目のポイントからいきましょう。
ポイント① 水やりは「朝」が基本。日中の水やりは根を傷めます

まず1つ目のポイントは、水やりの時間帯です。結論から言います。8月の水やりは、朝の涼しいうちに済ませてください。目安としては、日が昇りきる前、朝の6時から8時くらいまでの間です。
なぜ朝なのか。理由は3つあります。
1つ目は、朝にたっぷり水を与えておくと、その水が一日を通して土の中に残ってくれるから。野菜は日中、葉っぱから水分をどんどん蒸発させています(これを「蒸散」と言います)。真夏の蒸散量は春や秋とは比べものにならないくらい多いので、日中の消費に備えて朝のうちに土の中に水を蓄えておくんです。
2つ目は、朝の水やりは葉っぱを乾かす時間があること。夜遅くに水をやって葉っぱが濡れたまま朝を迎えると、キュウリのべと病やトマトの疫病といった病気が出やすくなります。朝に水をやれば、日中の太陽と風で自然に乾いてくれます。
3つ目、ここが今日一番お伝えしたいところですが、根っこへのダメージが少ないことです。
[st-kaiwa2 r]真夏の昼間に水をあげるのって、そんなに危険なんですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]かなり危険なんです。晴れた8月の昼、地面の温度は50度を超えることもあります。そこに水をかけると、土の中で水がお湯のようになって根っこが蒸れてしまう。「根を煮る」なんて言い方をしますが、まさにその状態です。[/st-kaiwa1]

しかも、日中の暑い時間帯は水をやってもすぐに蒸発してしまって、根っこまで届かないことも多いんですね。表面だけ濡れて、中は乾いたまま。これが一番もったいないパターンです。さらに、水が葉っぱにかかると水滴がレンズのようになって葉焼けを起こすこともあります。
では夕方はどうか。夕方の水やりは「朝の水やりだけでは足りないとき」の補助として使ってください。特にプランターや鉢は土の量が少ないので、朝だけでは夕方までもたないことがよくあります。時間の目安は夕方4時以降、できれば5時以降。ただし夜7時や8時のような遅い時間は避けてください。土が濡れたまま一晩過ごすと蒸れて病気の原因になります。
品目によっても違いがあります。キュウリ・ナス・里芋・サツマイモの初期は水が大好き。特にキュウリは実の90%以上が水分なので、水が切れると一気に実が曲がったり細くなったりします。逆にトマトは水が少なめのほうが甘くなります。毎日たっぷり水をやると実が水っぽくなったり、皮が割れる「裂果」が起きやすくなります。
[st-mybox title="ポイント①まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 水やりは朝(6〜8時)が基本。日中は根を傷めるので避ける
- 夕方の水やりは補助として、日が沈む前に済ませる
- キュウリ・ナスは水を好み、トマトは控えめのほうが甘くなる
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ポイント② 「毎日ちょっとずつ」が一番危険。たっぷり、回数は少なく

続いて2つ目のポイントです。ここが8月の水やりで一番失敗が多いところなので、じっくりお話しします。結論から言うと、水やりは「たっぷり、回数は少なく」が正解です。毎日ちょろちょろと表面を湿らせるだけの水やりは、野菜を弱らせます。
なぜか。理由は「根っこの育ち方」にあります。土の表面だけがいつも湿っていると、根っこは「ここに水があるんだな」と判断して浅いところにばかり広がっていきます。浅い根っこしか持っていない野菜は、ちょっと表面が乾いただけで水切れを起こします。しかも真夏の土の表面は50度近くまで上がるので、浅い根はその熱に直接さらされることになります。
逆に「たっぷり、回数は少なく」にすると、根っこは水を求めて深く伸びていきます。地面の深いところは真夏でも比較的温度が安定していて水分も残りやすい。そこに根を張っていれば、多少表面が乾いても野菜は平気。むしろ暑さに強い株になります。

では具体的にどのくらいやればいいのか。プランターや鉢の場合は「鉢底の穴から水が流れ出るまで」が目安です。乾ききった土は水をはじいてしまうので、一度に大量にかけるのではなく二回に分けてやるといいですね。
畑・露地栽培の場合は、1平方メートルあたり10〜20リットル、1株あたり2〜4リットルをゆっくり注ぐイメージです。これだけやるからこそ、畑であれば3〜4日に1回で十分です。
水やりの判断も簡単な方法があります。土に指を第二関節(約5cm)まで入れて、そこが乾いていたら水やりのタイミング。指が湿ったらまだ大丈夫です。
もう一つ大事な見分け方が「しおれ」の見方です。昼にナスやキュウリの葉っぱがだらんと垂れていることがありますが、これには2種類あります。
[st-kaiwa2 r]昼にしおれてたら、すぐ水をあげたほうがいいんじゃないですか?[/st-kaiwa2 r]
[st-kaiwa1]それがそうとも限らないんです。昼のしおれは、蒸散が吸水スピードを上回っただけの「一時的な萎れ」のことが多い。野菜が自分の身を守るためにわざと葉っぱをたたんでいるだけで、夕方涼しくなれば自然に戻ります。夕方や朝になっても葉が戻らないときだけ、本当の水切れなので、たっぷり水をあげてください。[/st-kaiwa1]
判断のタイミングは「夕方」です。昼の姿だけを見て慌てて水をやると、浅い根っこを作ってしまいます。
そしてもう一つ注意していただきたいのが「水のやりすぎ」です。毎日たっぷり水をやり続けると土の中の空気がなくなり、根っこが呼吸できなくなって腐ってしまう「根腐れ」が起きます。厄介なのは、根腐れの症状が水切れとそっくりなこと。葉っぱがしおれる、黄色くなる。見た目がほぼ同じなので、もっと水をやって悪化させてしまう方が本当に多いです。土が湿っている、緑色の苔が生えている、酸っぱいにおいがする。こういうときは水のやりすぎを疑って、水を止めてください。
[st-mybox title="ポイント②まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- たっぷり・回数は少なく。プランターは鉢底から流れ出るまで、畑は1株2〜4L
- 判断は指を5cm差し込んで確認。しおれは夕方に見る
- 水のやりすぎで起きる「根腐れ」は水切れと症状がそっくりなので注意
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ポイント③ 水をやる前に「土を守る」。マルチングと置き場所の工夫

さあ、3つ目のポイントです。これは水やりそのものではなく、水やりの効果を何倍にもする準備の作業です。結論から言います。8月は、水をやることよりも「水を逃がさないこと」のほうが大事です。
土の表面がむき出しになっていると直射日光を浴びて温度がぐんぐん上がり、50度近くになることも。でも表面を何かで覆ってあげれば、土の温度は10度近く下がることもあります。この差は根っこにとって生きるか死ぬかの違いです。
①マルチング(一番効果がある)
一番手軽なのは刈った草です。畑の周りの草を刈ったら、株元に厚さ5センチくらい敷いてください。薄いと効果が出ません。わらがあれば最高で、雨や水やりのときの泥はねを防いで病気の予防にもなります。
黒マルチはどうか。水分の蒸発を防ぐ効果は高いのですが、真夏は逆に土の温度を上げてしまいます。すでに黒マルチを張っている場合は、その上からさらに刈り草やわらを敷いて直射日光が当たらないようにしてあげてください。
②日よけ
レタスやホウレンソウのような葉物、育苗中の小さな苗には、寒冷紗や遮光ネット(遮光率30〜50%)をかけると生育がはっきり変わります。畑の南側や西側にゴーヤやキュウリを這わせて自然の日よけを作るのもいい方法です。
③プランターの置き場所

コンクリートやタイルの上に直接プランターを置いていませんか。コンクリートは日中の熱をため込んで、夜になっても冷めません。レンガやすのこで5〜10センチ浮かせるだけで風が通って温度が下がります。一回り大きい鉢や発泡スチロールの箱に入れる「二重鉢」も効果的。複数のプランターは寄せて並べてお互いに日陰を作り合い、可能であれば午後は日陰になる場所へ移動させてください。
[st-mybox title="ポイント③まとめ" fontawesome="fa-leaf" color="#27ae60" bordercolor="#27ae60" bgcolor="#f5fff8" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]
- マルチング(刈り草・わら5cm厚)で土の温度を10度近く下げる
- 黒マルチの上にも草をかぶせる。葉物には遮光ネットも有効
- プランターは地面から浮かせて、寄せて、西日を避ける
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よくある失敗と、その対策
- 葉っぱに水をかけて満足してしまう:肝心の根っこに届いていないことが多い。水は必ず株元にゆっくり注ぐ
- ホースの水をそのまま使う:夏の日中、ホース内の水は60度を超えることも。最初にしばらく流して冷たい水にしてから使う
- 留守にするときの対策不足:出発前にたっぷり水やり、マルチを厚めに、プランターは日陰へ
- 肥料と水の関係を知らない:水切れで弱っている株に肥料をやると、濃度が上がって根から水を奪ってしまう。弱っているときはまず水と環境を整えるのが先
まとめ

それでは、今日のまとめです。
[st-step step_no="1"]水やりは朝が基本[/st-step] 日が昇りきる前、6〜8時に済ませる。日中は根を傷めるので避ける。夕方は補助として日が沈む前に。
[st-step step_no="2"]たっぷり、回数は少なく[/st-step] プランターは鉢底から流れ出るまで、畑は1株2〜4リットル。判断は指を5cm入れて確認。しおれは夕方に見る。やりすぎによる根腐れにも注意。
[st-step step_no="3"]水をやる前に土を守る[/st-step] 刈り草やわらでマルチング。必要なら遮光ネット。プランターは地面から浮かせて、寄せて置いて、西日を避ける。
この3つを押さえるだけで、8月の畑はぐっと安定します。水やりって、家庭菜園の作業の中でいちばん地味で、いちばん回数が多い作業なんですよね。だからこそ、ちょっとしたやり方の違いが大きな差になって現れます。
そして何より、ご自身の体も大事にしてください。朝の涼しいうちに作業を済ませて、水分をしっかりとって、無理をしないこと。野菜より先に人間が倒れてしまっては元も子もありません。
8月を無事に乗り切れば、9月からは秋冬野菜の準備が始まります。ぜひ、今日お話しした3つを試してみてください。
[st-mybox title="今回の作業に使うもの" fontawesome="fa-shopping-cart" color="#f79256" bordercolor="#f79256" bgcolor="#fff8f5" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"] 記事の中でご紹介した資材です。お手元にないものがあれば、こちらから確認できます。 [/st-mybox]
